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第3回OPI国際シンポジウム:プリンストン【発表要旨1】

上級話者への会話教育の指針
―OPIレベル別特徴の分析から、まとまりの欠如に焦点をあてて―

発表者・文責:荻原稚佳子
共同研究者:齊藤眞理子 伊藤とく美 増田眞佐子

 これまでに私たちはOPIの各レベルのデータ(全17本)を対象に、OPI各レベルでの具体的な発話の特徴を探ってきた。その研究の結果から、韓国OPI国際シンポジウムでは、中級話者が上級話者になるために養成すべき能力とその指導法について具体的に示した。今回は、それに引き続き、これまでの研究結果から、上級話者の特徴を示した上で、超級話者の特徴との比較から、上級話者に対する会話教育の目標設定を具体的に提示し、実際にどのように指導すべきかを提言した。

  上級話者の発話には、超級話者との比較から、「まとまりの欠如」、「抽象性の欠如」、「円滑さの欠如」の3つの問題点が見られた。その中で、特に「まとまりの欠如」の問題を克服するために、@話題に応じて内容を充実させる、A話題に合った構成で話せる力を養成する、B話題について複眼的な見方ができるよう養成することが必要であると考えた。さらに、それらの養成方法として、話題ごとに期待される内容の提示、論理展開パターンを視覚的に提示することによる意識化、抽象的な概念で意見をまとめる練習などの具体的な指導法を紹介した。

  詳しい内容については、プロシーディングスをご覧いただきたい。

***** 荻原 稚佳子さんの感想 *****

  世界中から集まったOPI関係者の皆様に、今年もお会いすることができ、とても楽しく有意義な二日間でした。今回はプリンストン日本語教育フォーラムとのジョイントでしたので、OPIの枠を越えて、米国でご活躍中の日本語教育関係者の皆様とも交流ができました。皆様のパワーに圧倒されながらも、発表や質疑応答から米国での日本語教育の現場を肌で感じることができました。

  すばらしい運営をしてくださった牧野先生、プリンストンの皆様に深く感謝いたします。