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第4回OPI国際シンポジウム:函館 【全体報告】

「麗しの函館で」―ハコシン日記

堀井惠子(実行委員長)

 2004年8月、プリンストン大学の美しいキャンパスで行なわれた第3回OPI国際シンポジウムのさなか、牧野先生の研究室で次は日本で、しかも函館でHIF(北海道国際交流センター)との共催でシンポジウムを行なおうという話が浮上・・・「言語教育と文化」という大きすぎる、しかし、タイミング的にはこの辺で正面からしっかりと考えておくべきではないかと思われるテーマを掲げ、関西・東京・九州・韓国・欧州の研究会とのNWも強化したいと大志を抱き、しかし、7月末のまだ大学も日本語学校も授業のある時期に、はるばる函館にいったい何人集まってくれるのか?と内心ひやひやのスタートだった。なぜか「全員でイカ踊りをしよう」と心に決めた。実行委員会を何度も開き、企画を練るためのすごい量のメールが行き交った。

 シンポジウムは言語と文化の関係をマクロの視点からミクロの視点へという流れで、山折哲雄氏による心にしみる基調講演「語る、聴く、沈黙する」から、今をときめく精鋭5人が斬り込むパネル「文化能力は測れるか?」へ、そして、シンポジウム定番のOPI入門(山内先生)とデモンストレーション(牧野先生)、さらにOPIから日本語教授法への提言(山内先生)が入り、「しめ」は12本の発表と盛りだくさんの内容がくりひろげられた(詳細は予稿集・報告書をご覧ください)。

  おかげさまで200名近くの参加となったが、HIF関係を含み、非会員の参加数が多かった点が今回の特徴である。海外からの参加者の視点や情報も大変貴重だった。参加型シンポジウムを心がけたが、参加者のひとりひとりにとって言語教育と文化についての考えを深める場となれていたら幸いである。

  個人的には「日本語教育は日本人のようになることを目的としていいのだろうか」という疑問への手がかりを探るシンポジウムでもあった。反省点もいろいろあるが、研究会のNW強化も含め明日のOPIへ結びつけることのできる、そして笑いの絶えないシンポジウムでもあったので、とても楽しかった。朝市、温泉、八幡坂・・・残念ながら花火と夜景はみのがしたが、函館も少し味わえた。

  HIFの皆様、実行委員の皆様、そして参加者の皆さまに大感謝!

  2006年8月、第5回シンポジウムはベルリンで行なわれる。乞う、ご期待!