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第6回OPI国際シンポジウム:京都

第6回国際OPIシンポジウム開催に寄せて

鎌田 修
(主催者代表、関西OPI研究会会長)

 この度360名もの参加者で一杯となった第6回国際OPIシンポジウムの開催にあたっては、各方面から多大なるご協力をいただき、主催者を代表して、心から御礼申し上げます。日本語教育においてOPIという用語がかなり広まっていることは事実ですが、それでも、よもや、こんなにも多くの方々が世界各地から、集まって下さるとは夢にも思いませんでした。まさしく、360人の参加者が360度の地球を埋めつくしたという感じです!

 今回のシンポジウムは、私達にとって大変なじみの深いプロフィシェンシーという概念を、もう一度、広く、かつ、深く見つめ直すことをテーマとしました。OPI、英語教育、さらに、最近とみに注目を浴びているCEFRと呼ばれる欧州言語の共通枠組み、ブラジルポルトガル語の能力試験、日本語能力試験、JETROのビジネス日本語、さらに児童の日本語能力等、全てがそれぞれの立場でプロフィシェンシーを捉えています。しかし、誰もが納得できるようなプロフィシェンシー、外国語の「実力」とは何なのか。いや、鳥飼玖美子氏の基調講演でも触れられた個人個人のアイデンティティや言語能力を、そもそも、一般化できるのか・・・。それでもなお、具体的な所産を示すのはOPIで、シンポジウム2日目のOPI入門講座、デモンストレーション、そして、研究発表等が行われた全ての会場が満員になったのも、私達の強い探求心の現れというべきでしょう。この2日間で受けた刺激を大切にしたいものです。

  今回のシンポジウムは昨年9月不慮の事故で夭折した私達の仲間キリル・ラデフ氏の追悼記念としました。本来ならば、彼も本大会に出席し、興味ある発表をしたことでしょう。代わりに、最愛の妻ツヴェテリナ・ラデヴァさんが、まだ悲しみも癒えない日々の中、私達の招きに応じて来日して下さったことは大変な喜びでした。彼の蒔いた種が故国ブルガリアはもちろん、2001年初めての欧州人テスターとなった関西、また、欧州、ひいては世界中の日本語教育の発展に繋がるよう願っています。ことのほか暑かった今年の夏、それも35度を越す猛暑の京都において、国際シンポジウムが大成功を収めたのは関西、関東、九州、韓国、欧州の各研究会が一体となった努力の成果です。本大会の成果が今後に向け、私達の力となるよう念じます。