日本語OPI研究会

日本語OPI研究会の紹介 > 日本語OPI研究会について

 

1.誕生の経緯

ACTFL-OPIは、1990年3月ACTFL(全米外国語教育協会)が(株)アルクの協力を得てワークショップを開催することにより、初めて日本に紹介された。東京で行われた第1回ワークショップには、牧野成一教授(プリンストン大学名誉教授)とキヨ・ヤマダ・スチーブンソン先生(元Language School OTE/LTD/ESA)がトレーナーとして招かれ、日本各地から25名が参加している。話し言葉の評価をどのように効果的に行えばいいのか、現場でいろいろな新しい試みを模索していた日本語教師にとって、ACTFLが作成した能力基準とそれに基づく会話能力テストであるACTFL-OPIは新鮮な刺激として大きなインパクトを与えた。

 1991年8月には国内で資格を取得したテスターが中心となって、テスターとしての研鑚の場として「日本語OPI研究会」の前身である「ACTFL-OPIの会」を発足させた。当初はテストの仕方や、運用能力のレベル判定など迷いや疑問を話し合う勉強会の性格をもった集まりであったが、1993年には「OPI技術の維持・向上」、「OPIの普及」、「会員相互の親睦」を目的とし、OPIテストの実施規則などの会則も整備し「日本語OPI研究会」として、積極的な活動を始めた。

 当初は、20人程度で始めた研究会であったが、OPIテスターの増加に伴い、会員数も増え、現在131名(2014年2月)の会員で構成されている。

2.研究会の活動

 日本語OPI研究会では、これまで、年4回の定例会で行われるインタビューテストのテープ判定についての訓練、OPIに関する情報の伝達、会運営の討議、会員による研究発表のほか、「ACTFL-OPI試験官養成用マニュアル」の翻訳、テストに使用する「ロールプレイカード」の作成、OPIテストにおける学習者の言語分析、OPI関連分野での研究論文執筆などが研究会の各プロジェクトとしてなされてきた。尚、4回のうち2回の定例会はOPIワークショップの時期に合わせ開催され、ワークショップ後牧野トレーナーにインタビューの仕方や判定などについての質問に答えていただいたり、OPIに関連あることがらについてご講演いただいている。最近のテーマは、「文化基準はありえるか」「段落再考」などである。

 研究会活動は、OPIの普及と共に広がりを見せ、2000年には、韓国OPI研究会や関西OPI研究会の協力も得て、熱海において約100名の参加者による「日本語OPI10周年記念フォーラム」も開催した。

 また、要請のあった諸団体に対しては研究会から会員を派遣し、ACTFL-OPIの実施も行っている。

 2002年現在の日本語OPI研究会の活動方針は、次の3つの柱により構成されている。

(1)テスターとしての能力の維持・向上
(2) OPIに関係する研究等による知識向上
(3) 言語教育面におけるOPIの活用

3.研究会の展望

 ACTFL-OPIは、外国語能力の熟達度を測るテストとしてだけでなく、研究方法や言語教育の到達目標・教育方法としても注目されており、日本語教育全般の中でのOPIの重要性は一層増している。また、ACTFL-OPI(日本語)テスターは、日本国内だけでなく、韓国・北アメリカ・ヨーロッパでも続々と生まれている。そうした状況の中で、ACTFL-OPIテスター集団として、日本語教育へのより一層の貢献を目指して活発な活動を続けていきたいと考えている。

Japanese OPI Research Association in the World

ACTFL(アクトフル)本部で、OPIなどの教師向けプログラムの開発・運営をしている部署のデイレクター、エルヴィア・スエンダー氏からのメッセージ